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Channel: yyyyのブログ ~矢田から始まる鉄道旅~
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河内松原駅 自動放送概要(2017,03,05)

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今回は河内松原駅の放送をご紹介いたします。

まずは河内松原駅についてから。

河内松原駅は大阪府松原市の中心街に位置する乗降客数も比較的多い駅で、普通に加え準急が停車します。

1日を通して準急と普通の緩急接続が行われますので、この駅でそれぞれが連絡する旨を案内する駅放送は存在しません。

また遠近分離が徹底されている南大阪線では、この駅から先の10駅にはすべて各駅停車しか停まりません。準急はこの駅を出ると次はあべの橋です。

このことから南大阪線の利用者で知らない人はいないといっても過言ではない知名度を誇ります。


今回は地元民に愛されて止まない、超有名な松原駅の放送をお聞きいただきましょう。




一言でまとめると
The 昭和。

本当に関西私鉄が栄華を誇っていた頃の雰囲気そのままです。

案内は「ございます」の丁寧語が中心、警告も「白線の内側」と今まさに絶滅危惧種となりつつある案内がそのまま残っています。

これほど完璧な状態で残っているものも大変珍しく、放送の重要文化財にしてもいいくらいの逸品です。

昭和レトロを体現しつつも、案内の面ではまったく見劣りしないその高品質…たまりませんね(*´ω`*)


それでは放送の特徴をまとめて見たいと思います。ネタバレも多めですので、まずは一度お聞きになってからどうぞ。

放送の特徴

この駅の放送の特徴は何と言っても、南大阪線形式の旧型放送がそのまま残っていることです。

あべの橋行き各駅停車の放送がわかりやすいかと思いますが

接近放送「あべの橋行きがまいります」

到着放送「あべの橋行きでございます」

発車放送「あべの橋行き【各駅停車】が発車します」

と発車放送時のみ種別が入る点は、まさによく的を捉えていると言えるでしょう。

同様の現象は橿原神宮前や河内天美といった駅でも見ることができます。(ただし上りの各駅停車のみ)

細かいこだわりが関西私鉄の流儀

他にもこだわりは数多く存在しますが、その中でも近鉄が長らくこだわってきたポイントがここ!

当駅に停車する電車の接近時は「危険ですから白線の内側でお待ちください」、通過する場合は「危険ですから白線の内側へお下がりください」とキッチリしっかり使い分けるのが近鉄流です。

これは簡易接近放送でも用いられていた手法でしたが、惜しくも「黄色い線」に変わると同時に消えつつあります。

ちなみに地下鉄御堂筋線、中央線でも同様の使い分けが行われております。

後から追加されたパーツ

ほとんど完璧な状態で残っているとはいえ、やはり生き長らえるには多少の代償がつきもの。

この駅の放送では二か所、放送の追加が行われています。


まずはマナー啓発放送の追加。退避線側への列車接近時には、接近放送の前に「当駅改札内は喫煙コーナーを除き、終日禁煙となっております。喫煙コーナー以外ではタバコをお吸いにならないよう、お客様のご協力をお願いします」と決まって一文が流れます。

声の違いから「あ、ここは後から追加されてるな」と感じた方も多いはず。


もう一か所が古市での連絡案内のうち、橿原神宮前行きの区間急行に連絡する場合です。

さすがに区間急行への連絡は想定外だったのか、この部分だけ低音の効いた後期のパーツが入っています。

ただほぼ違和感はありません。元から入っていたと言われてもわからないくらいです。


ちなみにこの駅の放送は、残念ながら切り離しの案内ができません。

たとえ古市で切り離しがあろうとも何も言いませんのでご注意くださいませ。

待ち合わせの案内

河内松原駅では待避線に電車が到着したのち、通過線側への電車の入線までに時間がある場合に限り、発車待ちを行う旨を放送します。動画中では一回のみ収録できました。

いちおうあべの橋行きでも時間に余裕があれば流れることは確認しております。
22時台か23時台に1回だけ流れていました…が、再収録の予定はないです…m(_ _)m

またこちらはPL臨の際に確認したことですが、この駅の放送には通過待ちの案内も入っておりまして、通過待ちをしてかつ準急の発車待ちをする場合には
「2番線を電車が通過します。しばらくお待ちください。2番線から富田林行き準急が先に発車いたします。しばらくお待ちください」
と流れます。

ここと古市だけの名物

意外や意外、近鉄全線を見てもここと古市でしか聞けないものが存在します。それが特殊な上り通過メロディ。

通常は透き通った電子音が2音交互に3回鳴るのみですが、ここと古市駅のみ少し籠った電子ピアノのような電子音が鳴るようになっています。

下り通過メロディは他駅と遜色がないのに、なぜ上りだけこれほどはっきりと差が出ているのやら…不思議ですね。


以上、河内松原駅の放送についてでした。

それでは~!



5年間お疲れ様でした 近鉄特急発車メロディ「縁を結いて」

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2012年3月20日、近鉄初のアーティスト楽曲を用いた発車メロディ「縁を結いて」が登場しました。

原曲を作詞・作曲された堂本剛さん本人が監修のもと制作されたメロディで、明るいアレンジと落ち着いた曲調、それでいて耳に残るリズムの良さから大変好評を博しました。

当初1年だった予定に延長を重ね、馴染みメロディとなって今年で5年。

今週末でついに使用停止となります。



メロディは近鉄奈良駅、京都駅、大阪上本町駅(大阪線ホームのみ)、大阪阿部野橋駅と、橿原神宮前駅(橿原線ホームのみ)の5駅で放送されていました。

それぞれ発車1分前の発車予告放送のあとに流れ、必ずフルコーラスで流れるようになっています。


5年という歳月は大変長いもので、この間に主要駅では英語放送が導入され、さらに大阪上本町と大阪阿部野橋に至っては放送の更新がなされています。

グローバル化で激変する近鉄をずっと見守ってきたこのメロディが先立つのは、導入当初からなじみ深い自分としても大変悲しいものですが、世の中には大人の事情というものが存在しますので明るく見送りましょう。

最終日は3月19日です。今度こそ延長はありません。


今回の動画では5駅分すべてで6本、過去の動画より抜き出しました。

■大阪上本町駅
宇治山田行き特急より。新放送更新後の物です。

■京都駅
橿原神宮前と奈良行き特急より。英語放送追加後の物です。

■奈良駅
難波行き特急アーバンライナーより。英語放送初期タイプです。

■大阪阿部野橋駅
吉野行き特急さくらライナーより。新放送更新後の物です。

■橿原神宮前行き特急
西大寺行き特急より。

■大阪阿部野橋駅
吉野行き特急さくらライナーより。旧放送の頃の物です。

ちょっとだけ豆知識

あと数日でなくなるものの特集を組んでも…と言うところですが、少しだけ豆知識をご披露させていただきますね。

自分の動画をご覧の方であれば「またあの駅が何かネタを持ってたか」とおっしゃられるかもしれませんが、その通り“また”です。連結放送に飽き足らずネタを作ってらっしゃいました。

橿原神宮前という駅なんですけどもーー……


実は橿原神宮前駅だけ放送装置が古いのが災いしているのか、再生速度が少し遅くなっています。1.01倍速で再生すると他と遜色なく聞こえましたので、0.99倍速ぐらいの速度になっているものと思われます。

音声波形をご覧いただくと流さ自体異なるのがはっきりわかるかと。

イメージ 1

明らかに他駅と比べて放送装置だけ年季の入りようが違うあの駅ならではの欠陥と言いますか、特徴と言いますか…。

実は自分も動画編集時まで気づかず、他駅と並べて聞いたときに明らかな違和感を感じ、音声波形を見て初めて気づきました。

そしてJR宝塚線のメロディの件があって再生速度違いで実験してみたら見事に一致しましたとも。テープを使っているわけでもないのにいまどきこんなこともあるんですね…。


以上、「縁を結いて」特集でした。

5年間本当にお疲れさまでした。


生駒駅 自動放送概要(2016, 01, 16)

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今回は奈良線第二の乗換ターミナル、生駒駅の放送をご紹介いたします。



その長さと規模、地質の軟弱さから屈指の難工事と言われた「生駒トンネル」の奈良側口を出てすぐ、3面6線とケーブル線によって接続されている生駒駅。

一日の乗降客数は5万人程度で、近鉄全体で見ても途中駅としては非常に多い部類に入ります。

ただでさえ利用者数だけでも多いうえ、奈良線を軸にけいはんな線、生駒線、ケーブル線の計6方面から乗り入れがあるため、乗り換え客で常に駅構内は賑わっています。

奈良線ではこの駅での折り返しは存在せず、奈良方では隣の東生駒駅か、大阪方では東花園で折り返すのが通例となっています。


今回は乗換ターミナルとして名高い生駒駅の放送を、各放送ごとに事細かく解説したいと思います。

けいはんな線

声の主はなんとあのお二方

学研奈良登美ヶ丘延伸を期に東大阪線から「けいはんな線」へと姿を変えたと同時、各駅の放送も装い新たにメロディも華やかなものへと更新されました。

この近鉄らしくない新放送の声の主自体は、何と非常になじみ深い同じみのあのお二方なのです。



女声は馬場尚子氏、男声は樹リューリ氏。

大阪線新放送と全く同じお二方が起用されています。


行き先のみを復唱するところ以外に近鉄らしさを全く感じさせない放送ですが、やはり共通点と言うのは意外なところに潜んでいるものです。

車内放送もかつてのアーバンライナーと同じ津田英治さんですしね(*´∀`*)


なおけいはんな線の放送については収録の都合、十和田湖様より音声をお借りいたしました。この場を借りてお礼を申し上げます。

十和田湖様のそのほかの公開音声はこちらから:

奈良線・生駒線

方面で変わる乗換案内

すべて同じ声を使っている放送ではありますが、それぞれ各方面別に乗換案内の行われる路線が大きく変化します。

まず奈良線ホームでは


■大阪方面から

新石切、長田、学研奈良登美ヶ丘、宝山寺、生駒山上、王寺、信貴山方面はお乗り換えです。


■奈良方面から

本町、大阪港、コスモスクエア、学研奈良登美ヶ丘、宝山寺、生駒山上、王寺、信貴山方面はお乗り換えです。


このように方面別で、けいはんな線コスモスクエア行きの案内が変わっています。

これはお察しの通り「どこの物好きが大阪から生駒経由でコスモスクエアへ行くねん」という当然の摂理に従って放送内容を変化させているもので、この辺りの芸の細かさも近鉄らしいですよね…(*´ω`*)


さらにこの近鉄らしくない地名列挙の案内を突き詰めていきますと、次に引っかかるのが上下ともにしっかり刻まれている「宝山寺」でしょう。

生駒は山に囲まれながらも非常に発展していますが、これは古くから「宝山寺」の参道として栄えたこともあってのもの。今でも参拝者は後を絶ちません。

その歴史を物語るように、今も乗換案内には「宝山寺」が刻まれています。


もっと面白いのが「信貴山」も案内されているというところ。

かつて信貴山への足として王寺の1つ手前「信貴山下」駅から「信貴山」駅へと延びるケーブル線が存在しましたが、乗客数の減少から1983年に廃止されバスに転換、今はその用を河内山本から分岐している信貴線に託しています。

ですので、平成になってから導入された現在の新放送導入時に消されててもまったく違和感のない文言…なのですが、今も生駒には信貴山への足だった名残からかこの名が残っています。

歴史を重んじているのか、それとも何か重要な意味があるのか…どちらなのでしょう。



■王寺から

鶴橋、大阪難波方面は4番のりば、奈良、天理、京都方面は3番のりば、本町、大阪港、コスモスクエア方面は2番のりば、学研奈良登美ヶ丘方面は1番のりばからの電車にお乗り換えください。


王寺からの場合には共通でこの放送が流れます。

信貴山はもとより宝山寺方面への案内も消え去っており、地元の方の利用しかないだろうと割り切った考えのご様子で。

その割にはのりばも案内したりと最低限の気配りは忘れません。


駅放送で「ケーブル線にお乗り換えください」という案内も聞いてみたい気はしますが…笑

回送?当駅止め…?

10:47から入っている放送にご注目を。



駅の発車標では「回送」との案内でしたが、どうも回送らしくない案内をしておりまして…。

通例この放送では、回送なら「回送電車がまいります」と名乗りますし、かといって当駅止まりであれば「この電車はこの駅止まり」と明言するようになっています。

しかしお聞きになるとわかる通りそのどちらにも当てはまりません。そして同様の放送を流すものと言えば、大和西大寺駅の入庫電車のみ。

生駒線への送り込み回送接近時にのみ流れるもの…とかでしょうか。


以上、生駒駅の放送についてまとめました。

それでは~!


「縁を結いて」ついに終了 代わる新メロディとは!?

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去る19日、5年もの長きにわたって近鉄特急の旅立ちの合図として活躍した「縁を結いて」がついに使用終了を迎えました。

聞き納めを行った方もいらっしゃったそうで、最終日には多少ながらもにぎわったそうな。

非常に惜しまれつつの最後で、同じように事前に大々的な告知なく消え去ったCall Me Up(名古屋駅)と比べれば、メロディとしてすばらしい見送られ方をしたのではないかと存じます。


さて昨日20日からは新メロディのお出ましです。

明るすぎず、暗すぎずで大変好評だった旧メロディに変わって新しく入ったメロディはどのようなものか、さっそくお聞きいただきましょう。



こちらが新メロディになります。
原曲はヘンデルの「水上の音楽」から。

近鉄の駅発車メロディでは「ドナウ川の漣」、「真珠」、「Around The World」に続き4例目となるクラシック音楽の採用となりました。

今までは旅立ちを見送る別れのメロディといった雰囲気でしたが、新しいメロディではこれから新しい一歩を踏み出す者を後ろから応援するような、そんな印象が見て取れます。


「縁を結いて」が使用されていた駅では全駅共通でこのメロディに変更となっております。

流れるタイミングも依然変わらず、発車1分前に終わる発車予告放送のあとに続けて1度だけ流れます。

ちなみに。

イメージ 1

「縁を結いて」ご紹介の際にも触れましたが、やはり新メロディでも橿原神宮前のみ再生速度がわずかに異なります。

上側のファイルが大阪阿部野橋駅で収録したもの、下側が橿原神宮前で収録したものですが、ご覧の通り後半に行くにつれて徐々にずれているのが見て取れるかと思います。


そろそろあの“関西私鉄らしさ”をそっくりそのまま残した、貴重な放送も潮時でしょうか…。


以上、近鉄の新メロディについてご紹介いたしました。

それでは~!


南大阪線駅放送 マイナーチェンジが続出

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おはようございます。やたてつです。久しぶりの日記記事投稿となりましたが、本日は最近の南大阪線駅放送に関する興味深い変更点を皆様にご紹介しようかと思います。


皆様ご存知の通り、南大阪線には非常に古い型の放送が数多く残されています。

奈良線などで用いられている新放送と比べ案内の質は遜色なく、もしくはむしろ上等の案内をすることから強いて交換する必要がないものとみなされているのか、ことごとく現在まで残っています。


これらの放送も決して完成形ではないらしく、今に至るまで幾度となくマイナーチェンジを繰り返しておりますが、今回は昨日の収録時に確認できた変更点を数点まとめておきます。

橿原神宮前駅


みなさま大好き語尾伸ばしの真骨頂、橿原神宮前駅の放送に今まで見られなかった変化がでておりました。

両数の案内を削除

「まもなく2番線に次発、京都行き急行が6両編成でまいります。途中の停車駅は…」

今まではこのように典型的な位置に両数の案内がございましたが、この両数の案内が丸々削除されました。
(吉野方面は未確認ですがおそらく同じように削除されているでしょう)


なお、もともと橿原神宮前駅では両数の案内に加えて乗車位置の案内も最後に流していましたが、こちらは今まで通り流されています。どうやら乗車位置で案内できれば十分だろうと判断されたようです。

河内松原駅


つい2週間ちょっと前に収録し、動画投稿したばかりの駅ですが、ちょうどギリギリの収録だったようでその後すぐに変更がなされました。

「白線」の表現がついに消滅

尺土、古市、河内松原、河内天美と同時代に導入されたであろう放送で、唯一「白線」の表現が更新されず残っていた…といいますか、どう考えても更新のし忘れで残されていた河内松原駅。

19日、日曜日の段階でついに黄色い線へ言い回しが改められていたそうで。


さらに該当のパーツ流れる場所も今までは、

まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
あべの橋まで停まりません。
【危険ですから白線の内側でお待ちください。】

と放送の最後に流していましたが、更新後は

まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
【危険ですから黄色い線までお下がりください。】
次はあべの橋まで停まりません。

と、列車の概要を流した直後に流れるように変更されています。


旧型放送でこのような(南大阪線において)特殊な流し方をするのは南大阪線では高田市駅のみでしたが、今回の更新で新たに河内松原駅でも特殊な言い回しをするようになっています。

ノンストップの案内も少し変更

準急は河内松原駅を出るとあべの橋まで停まりません。

これを案内する放送も白線の表現改定に伴い変更されています。


まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
あべの橋まで停まりません。
危険ですから白線の内側でお待ちください。

今まではこのように流していましたが、更新後は


まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
危険ですから黄色い線までお下がりください。
次はあべの橋まで停まりません。

と、わずかですが「次は」のパーツが追加されました。

南大阪線であべの橋まで停まらない旨を流す放送は尺土、古市、河内松原の3駅で流れますが、これで3駅すべてが同じ表現になっています。


以上です。

放送更新が相次ぐ中、これらの放送もいつまで残るかわかりませんので、記録はお早めに。


それでは~!


音楽を失った駅放送

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JR西日本の駅にはもう無くてはならない存在となった接近メロディ。

「電車がまいります」の後に流れるあの一曲です。

地域にもよりますが路線ごとに風情豊かな顔を見せてくれ、短いながらも旅情も誘うすばらしい立役者ですが。

ではここで質問です。


ある不具合でその接近メロディのデータが放送装置から消失してしまった場合、その駅放送はどうなるのでしょうか。

誰しもが開口一番「考えたこともない」と言うのは明白なこの仮定が、先日のメロディ変更の際に通ってしまったのです。




京橋のお隣、鴫野駅にて新メロディを録ろうかと構えたのはいいものの、肝心のメロディが一切流れないと言う。

ある意味で美味しい展開ですが、それよりも面白いのが「メロディがない場合の対応がキチンと用意されている」ということ。

普通であれば何事もなく無音の状態が続くはずですが、ホームにセンサーを設置しているという利点を生かし、ホームに差し掛かる(センサーが列車を感知する)と同時に接近を再度伝えるというシステムが存在したのです。


「列車がまいります。ご注意ください」と流れるタイミングは、通常通りメロディが流れていれば少し音量が大きくなる時と同じようで、実際にその部分だけ他の放送よりも音量が大きくなっています。

最後に入れた木津行きの際に色濃く出ているかと。



さて、この日に限って発生したとすると原因として考えられるのはただ1つ、メロディの更新時になんらかの不具合が発生した……と。

しかし放送自体には異常はまったくありませんし、むしろメロディのファイルが見つからない場合の動作に移っていますから、それほど致命的な不具合ではなかったのでしょう。
ファイルの上書き保存とか…案外そういう些細な出来事だったりするのかもしれませんね。

実際に昼過ぎにはメロディが正しく流れるようになっていたそうです。


…にしてもこんな不測の事態に対応できるSUNTRASもSUNTRASで。普通はこんな万が一が起きる想定なんてしないでしょうに…()

何が凄いのか。

私が何に驚いているか、分からない方も多いでしょう。


放送の終わりから列車が止まり切るまで、いつも通りにメロディを流すこと前提で作っていた“と思われていた”会社が、メロディを流さないパターンも考えて放送を設計していたのです。


さすが最先端の放送を日夜研究している会社ですね(*´ω`*)

改めてJR西日本の駅放送に対する熱意、意気込みが伝わってきました。


当日のお昼過ぎには復旧が確認されていますので、おそらく今はメロディありの放送に戻っているはずです。

SUNTRASにはまだまだ知らないことが多そうですね(*´∀`*)


それでは~!

フォントってこんなに大事

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駆け出しの投稿者さんに多く、自分も通った道ですので特に注意してほしいことを今回はお話ししようかと思います。

YouTubeでは過去の統計が一覧で見られるようになっておりまして、それを見てはっきりと視聴者数が安定しだした瞬間があるんですね。

で、そのタイミングで何をやったかと言うと編集ソフトの変更なんです。


Windows Movie MakerからAviUtlへと編集方法を変えたあたりから明確に視聴者数の変動が安定しており、やはり単に静止画がずーっと表示されているものよりかは、何かしらの動きがあるほうが確実に見てくれます。

ただ動画編集というものには相当の時間と労力を使います。
私も10分程度の動画で平均2時間から4時間程度は掛けていますし、そのために犠牲にしてきたもの(主に睡眠時間)も数知れずです。

そこで少しでもこだわってほしいものを挙げておきます。

フォントです。


たかだかフォントと侮ることなかれ。そのフォントのスタイルなどだけで動画の雰囲気と言うのは抜群に改善されます。

例えばこちらをご覧ください。


イメージ 1

皆様ご存知、近鉄の発車案内表示を再現したものです。

MSゴシックとArialのみ。
Windowsに元からついているフォントのみで構成された、非常にお手軽で誰でも再現できる発車標表示なのですが、これをすべて日本の案内表示でポピュラーな有料フォントのみで構成してみましょう。


イメージ 2

駅構内の案内サインでおなじみ「新ゴ」、京阪やJR西日本でよく使われている「Frutiger」を使うとこのように変わります。

左右に並べて比較してみましょう。


イメージ 3

MSゴシックを用いた方では、文字と文字の間が大きく開いてしまってまとまりがなくなっていますが、新ゴの方ではそれぞれの文字の懐が大きいため、ばらけることなくまとまって見えます。

フォントを変えるだけで本当に印象と言うものは変わるのです。

さらに例を出してみましょう。


イメージ 4

「整っていて見やすくて、なおかつカッコイイ!」と好評の京阪電車のサインシステム。

フォントを新ゴとFrutigerからMS Pゴシックに変える“だけで”こうも劣化します。


つまりフォントを変えるだけで、あなたの動画はずいぶんと印象に差が出るのです。

ぜひMSゴシックなどを抜け出し、フォントの世界へと飛び込みましょう!

でもどんなフォントがいいのかよくわからない

と言う方向けに、私やたてつが超独断と偏見で好きなフリーフォントを3つだけまとめてみました。ご参考までに。

ゴシック体フリーフォントの定番「源暎ゴシック」、ちょっと変わった「源暎ラテミン」



■源暎ゴシック
イメージ 5

新ゴほど主張がなく暖かさのあるフォントです。ただし英字は案内表示風として使うには少々癖があるのでご注意を。

■源暎ラテミン
イメージ 6

個人的に超大好きなフォント。ゴシック体と明朝体の間の子みたいな、ちょっとオシャレなフォントです。
少し前まで字幕として実際に動画でも使用していました。

近未来的に彩る「スマートフォントUI」



イメージ 7

直線的なデザインの文字が多く、非常にすっきりとした仕上がりになります。
英字がご覧の通りかなり特徴的です。


この辺りのフォントをうまく使えれば、それだけで見違えるような動画になると思います。
頑張ってください!

ただフォントのインストールの仕方はサポート対象外ですので自分で調べてくださいね!!!!!!


それでは~

河内松原駅 自動放送概要(2017,03,05)

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今回は河内松原駅の放送をご紹介いたします。

まずは河内松原駅についてから。

河内松原駅は大阪府松原市の中心街に位置する乗降客数も比較的多い駅で、普通に加え準急が停車します。

1日を通して準急と普通の緩急接続が行われますので、この駅でそれぞれが連絡する旨を案内する駅放送は存在しません。

また遠近分離が徹底されている南大阪線では、この駅から先の10駅にはすべて各駅停車しか停まりません。準急はこの駅を出ると次はあべの橋です。

このことから南大阪線の利用者で知らない人はいないといっても過言ではない知名度を誇ります。


今回は地元民に愛されて止まない、超有名な松原駅の放送をお聞きいただきましょう。




一言でまとめると
The 昭和。

本当に関西私鉄が栄華を誇っていた頃の雰囲気そのままです。

案内は「ございます」の丁寧語が中心、警告も「白線の内側」と今まさに絶滅危惧種となりつつある案内がそのまま残っています。

これほど完璧な状態で残っているものも大変珍しく、放送の重要文化財にしてもいいくらいの逸品です。

昭和レトロを体現しつつも、案内の面ではまったく見劣りしないその高品質…たまりませんね(*´ω`*)


それでは放送の特徴をまとめて見たいと思います。ネタバレも多めですので、まずは一度お聞きになってからどうぞ。

放送の特徴

この駅の放送の特徴は何と言っても、南大阪線形式の旧型放送がそのまま残っていることです。

あべの橋行き各駅停車の放送がわかりやすいかと思いますが

接近放送「あべの橋行きがまいります」

到着放送「あべの橋行きでございます」

発車放送「あべの橋行き【各駅停車】が発車します」

と発車放送時のみ種別が入る点は、まさによく的を捉えていると言えるでしょう。

同様の現象は橿原神宮前や河内天美といった駅でも見ることができます。(ただし上りの各駅停車のみ)

細かいこだわりが関西私鉄の流儀

他にもこだわりは数多く存在しますが、その中でも近鉄が長らくこだわってきたポイントがここ!

当駅に停車する電車の接近時は「危険ですから白線の内側でお待ちください」、通過する場合は「危険ですから白線の内側へお下がりください」とキッチリしっかり使い分けるのが近鉄流です。

これは簡易接近放送でも用いられていた手法でしたが、惜しくも「黄色い線」に変わると同時に消えつつあります。

ちなみに地下鉄御堂筋線、中央線でも同様の使い分けが行われております。

後から追加されたパーツ

ほとんど完璧な状態で残っているとはいえ、やはり生き長らえるには多少の代償がつきもの。

この駅の放送では二か所、放送の追加が行われています。


まずはマナー啓発放送の追加。退避線側への列車接近時には、接近放送の前に「当駅改札内は喫煙コーナーを除き、終日禁煙となっております。喫煙コーナー以外ではタバコをお吸いにならないよう、お客様のご協力をお願いします」と決まって一文が流れます。

声の違いから「あ、ここは後から追加されてるな」と感じた方も多いはず。


もう一か所が古市での連絡案内のうち、橿原神宮前行きの区間急行に連絡する場合です。

さすがに区間急行への連絡は想定外だったのか、この部分だけ低音の効いた後期のパーツが入っています。

ただほぼ違和感はありません。元から入っていたと言われてもわからないくらいです。


ちなみにこの駅の放送は、残念ながら切り離しの案内ができません。

たとえ古市で切り離しがあろうとも何も言いませんのでご注意くださいませ。

待ち合わせの案内

河内松原駅では待避線に電車が到着したのち、通過線側への電車の入線までに時間がある場合に限り、発車待ちを行う旨を放送します。動画中では一回のみ収録できました。

いちおうあべの橋行きでも時間に余裕があれば流れることは確認しております。
22時台か23時台に1回だけ流れていました…が、再収録の予定はないです…m(_ _)m

またこちらはPL臨の際に確認したことですが、この駅の放送には通過待ちの案内も入っておりまして、通過待ちをしてかつ準急の発車待ちをする場合には
「2番線を電車が通過します。しばらくお待ちください。2番線から富田林行き準急が先に発車いたします。しばらくお待ちください」
と流れます。

ここと古市だけの名物

意外や意外、近鉄全線を見てもここと古市でしか聞けないものが存在します。それが特殊な上り通過メロディ。

通常は透き通った電子音が2音交互に3回鳴るのみですが、ここと古市駅のみ少し籠った電子ピアノのような電子音が鳴るようになっています。

下り通過メロディは他駅と遜色がないのに、なぜ上りだけこれほどはっきりと差が出ているのやら…不思議ですね。


以上、河内松原駅の放送についてでした。

それでは~!



5年間お疲れ様でした 近鉄特急発車メロディ「縁を結いて」

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2012年3月20日、近鉄初のアーティスト楽曲を用いた発車メロディ「縁を結いて」が登場しました。

原曲を作詞・作曲された堂本剛さん本人が監修のもと制作されたメロディで、明るいアレンジと落ち着いた曲調、それでいて耳に残るリズムの良さから大変好評を博しました。

当初1年だった予定に延長を重ね、馴染みのメロディとなって今年で5年。

今週末でついに使用停止となります。



メロディが流されていたのは近鉄奈良駅、京都駅、大阪上本町駅(大阪線ホームのみ)、大阪阿部野橋駅と、橿原神宮前駅(橿原線ホームのみ)の5駅のみ。

それぞれ発車1分前の発車予告放送のあとに流れ、必ずフルコーラスで流れるようになっています。


5年という歳月は大変長いもので、この間に主要駅では英語放送が導入され、さらに大阪上本町と大阪阿部野橋に至っては放送の更新がなされています。

グローバル化で激変する近鉄をずっと見守ってきたこのメロディが先立つのは、導入当初からなじみ深い自分としても大変悲しいものですが、世の中には大人の事情というものが存在しますので明るく見送りましょう。

最終日は3月19日です。今度こそ延長はありません。


今回の動画では5駅分すべてで6本、過去の動画より抜き出しました。

■大阪上本町駅
宇治山田行き特急より。新放送更新後の物です。

■京都駅
橿原神宮前と奈良行き特急より。英語放送追加後の物です。

■奈良駅
難波行き特急アーバンライナーより。英語放送初期タイプです。

■大阪阿部野橋駅
吉野行き特急さくらライナーより。新放送更新後の物です。

■橿原神宮前行き特急
西大寺行き特急より。

■大阪阿部野橋駅
吉野行き特急さくらライナーより。旧放送の頃の物です。

メロディが流れるタイミング

近鉄の発車メロディは先述の通り、特急の発車1分前の発車予告放送のあとに1回だけ流れるようになっています。

発車予告放送の終わるタイミングですが、駅によって放送の内容が異なるため次の物を参考にしてください。


■英語放送導入駅(橿原神宮前を除くそのほかの駅)

To board a limited express train, a limited express ticket IS NEEDED in addition to a regular ticket.

英語放送の終わりに共通で、「特急へのご乗車には普通のきっぷに加えて特急券が必要です」という旨のこの文章が流れます。

「イズニーディーッ」(文章中の大文字部分)を合図に録音を始めるといい感じに録れるかと思います(*´ω`*)


■橿原神宮前駅

この駅のみ発車1分前に流れる放送が日本語のみになっています。

「まもなく1番線から○○行き特急が発車します。途中の停車駅は…でございます」

この後にすぐ流れます。


ただし大阪上本町駅は非常に高所にスピーカーがありますので、スマートフォンの録音にはかなり不向きかと存じます。

近隣で言えば大阪阿部野橋駅(天王寺駅すぐ)など、それ以外の駅での記録をお勧めします。

ちょっとだけ豆知識

あと数日でなくなるものの特集を組んでも…と言うところですが、少しだけ豆知識をご披露させていただきますね。

自分の動画をご覧の方であれば「またあの駅が何かネタを持ってたか」とおっしゃられるかもしれませんが、その通り“また”です。連結放送に飽き足らずネタを作ってらっしゃいました。

橿原神宮前という駅なんですけどもーー……


実は橿原神宮前駅だけ放送装置が古いのが災いしているのか、再生速度が少し遅くなっています。1.01倍速で再生すると他と遜色なく聞こえましたので、0.99倍速ぐらいの速度になっているものと思われます。

音声波形をご覧いただくと流さ自体異なるのがはっきりわかるかと。

イメージ 1

明らかに他駅と比べて放送装置だけ年季の入りようが違うあの駅ならではの欠陥と言いますか、特徴と言いますか…。

実は自分も動画編集時まで気づかず、他駅と並べて聞いたときに明らかな違和感を感じ、音声波形を見て初めて気づきました。

そしてJR宝塚線のメロディの件があって再生速度違いで実験してみたら見事に一致しましたとも。テープを使っているわけでもないのにいまどきこんなこともあるんですね…。


以上、「縁を結いて」特集でした。

5年間本当にお疲れさまでした。


生駒駅 自動放送概要(2016, 01, 16)

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今回は奈良線第二の乗換ターミナル、生駒駅の放送をご紹介いたします。



その長さと規模、地質の軟弱さから屈指の難工事と言われた「生駒トンネル」の奈良側口を出てすぐ、3面6線とケーブル線によって接続されている生駒駅。

一日の乗降客数は5万人程度で、近鉄全体で見ても途中駅としては非常に多い部類に入ります。

ただでさえ利用者数だけでも多いうえ、奈良線を軸にけいはんな線、生駒線、ケーブル線の計6方面から乗り入れがあるため、乗り換え客で常に駅構内は賑わっています。

奈良線ではこの駅での折り返しは存在せず、奈良方では隣の東生駒駅か、大阪方では東花園で折り返すのが通例となっています。


今回は乗換ターミナルとして名高い生駒駅の放送を、各放送ごとに事細かく解説したいと思います。

けいはんな線

声の主はなんとあのお二方

学研奈良登美ヶ丘延伸を期に東大阪線から「けいはんな線」へと姿を変えたと同時、各駅の放送も装い新たにメロディも華やかなものへと更新されました。

この近鉄らしくない新放送の声の主自体は、何と非常になじみ深い同じみのあのお二方なのです。



女声は馬場尚子氏、男声は樹リューリ氏。

大阪線新放送と全く同じお二方が起用されています。


行き先のみを復唱するところ以外に近鉄らしさを全く感じさせない放送ですが、やはり共通点と言うのは意外なところに潜んでいるものです。

車内放送もかつてのアーバンライナーと同じ津田英治さんですしね(*´∀`*)


なおけいはんな線の放送については収録の都合、十和田湖様より音声をお借りいたしました。この場を借りてお礼を申し上げます。

十和田湖様のそのほかの公開音声はこちらから:

奈良線・生駒線

方面で変わる乗換案内

すべて同じ声を使っている放送ではありますが、それぞれ各方面別に乗換案内の行われる路線が大きく変化します。

まず奈良線ホームでは


■大阪方面から

新石切、長田、学研奈良登美ヶ丘、宝山寺、生駒山上、王寺、信貴山方面はお乗り換えです。


■奈良方面から

本町、大阪港、コスモスクエア、学研奈良登美ヶ丘、宝山寺、生駒山上、王寺、信貴山方面はお乗り換えです。


このように方面別で、けいはんな線コスモスクエア行きの案内が変わっています。

これはお察しの通り「どこの物好きが大阪から生駒経由でコスモスクエアへ行くねん」という当然の摂理に従って放送内容を変化させているもので、この辺りの芸の細かさも近鉄らしいですよね…(*´ω`*)


さらにこの近鉄らしくない地名列挙の案内を突き詰めていきますと、次に引っかかるのが上下ともにしっかり刻まれている「宝山寺」でしょう。

生駒は山に囲まれながらも非常に発展していますが、これは古くから「宝山寺」の参道として栄えたこともあってのもの。今でも参拝者は後を絶ちません。

その歴史を物語るように、今も乗換案内には「宝山寺」が刻まれています。


もっと面白いのが「信貴山」も案内されているというところ。

かつて信貴山への足として王寺の1つ手前「信貴山下」駅から「信貴山」駅へと延びるケーブル線が存在しましたが、乗客数の減少から1983年に廃止されバスに転換、今はその用を河内山本から分岐している信貴線に託しています。

ですので、平成になってから導入された現在の新放送導入時に消されててもまったく違和感のない文言…なのですが、今も生駒には信貴山への足だった名残からかこの名が残っています。

歴史を重んじているのか、それとも何か重要な意味があるのか…どちらなのでしょう。



■王寺から

鶴橋、大阪難波方面は4番のりば、奈良、天理、京都方面は3番のりば、本町、大阪港、コスモスクエア方面は2番のりば、学研奈良登美ヶ丘方面は1番のりばからの電車にお乗り換えください。


王寺からの場合には共通でこの放送が流れます。

信貴山はもとより宝山寺方面への案内も消え去っており、地元の方の利用しかないだろうと割り切った考えのご様子で。

その割にはのりばも案内したりと最低限の気配りは忘れません。


駅放送で「ケーブル線にお乗り換えください」という案内も聞いてみたい気はしますが…笑

回送?当駅止め…?

10:47から入っている放送にご注目を。



駅の発車標では「回送」との案内でしたが、どうも回送らしくない案内をしておりまして…。

通例この放送では、回送なら「回送電車がまいります」と名乗りますし、かといって当駅止まりであれば「この電車はこの駅止まり」と明言するようになっています。

しかしお聞きになるとわかる通りそのどちらにも当てはまりません。そして同様の放送を流すものと言えば、大和西大寺駅の入庫電車のみ。

生駒線への送り込み回送接近時にのみ流れるもの…とかでしょうか。


以上、生駒駅の放送についてまとめました。

それでは~!


「縁を結いて」ついに終了 代わる新メロディとは!?

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去る19日、5年もの長きにわたって近鉄特急の旅立ちの合図として活躍した「縁を結いて」がついに使用終了を迎えました。

聞き納めを行った方もいらっしゃったそうで、最終日には多少ながらもにぎわったそうな。

非常に惜しまれつつの最後で、同じように事前に大々的な告知なく消え去ったCall Me Up(名古屋駅)と比べれば、メロディとしてすばらしい見送られ方をしたのではないかと存じます。


さて昨日20日からは新メロディのお出ましです。

明るすぎず、暗すぎずで大変好評だった旧メロディに変わって新しく入ったメロディはどのようなものか、さっそくお聞きいただきましょう。



こちらが新メロディになります。
原曲はヘンデルの「水上の音楽」から。

近鉄の駅発車メロディでは「ドナウ川の漣」、「真珠」、「Around The World」に続き4例目となるクラシック音楽の採用となりました。

今までは旅立ちを見送る別れのメロディといった雰囲気でしたが、新しいメロディではこれから新しい一歩を踏み出す者を後ろから応援するような、そんな印象が見て取れます。


「縁を結いて」が使用されていた駅では全駅共通でこのメロディに変更となっております。

流れるタイミングも依然変わらず、発車1分前に終わる発車予告放送のあとに続けて1度だけ流れます。

ちなみに。

イメージ 1

「縁を結いて」ご紹介の際にも触れましたが、やはり新メロディでも橿原神宮前のみ再生速度がわずかに異なります。

上側のファイルが大阪阿部野橋駅で収録したもの、下側が橿原神宮前で収録したものですが、ご覧の通り後半に行くにつれて徐々にずれているのが見て取れるかと思います。


そろそろあの“関西私鉄らしさ”をそっくりそのまま残した、貴重な放送も潮時でしょうか…。


以上、近鉄の新メロディについてご紹介いたしました。

それでは~!


南大阪線駅放送 マイナーチェンジが続出

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おはようございます。やたてつです。久しぶりの日記記事投稿となりましたが、本日は最近の南大阪線駅放送に関する興味深い変更点を皆様にご紹介しようかと思います。


皆様ご存知の通り、南大阪線には非常に古い型の放送が数多く残されています。

奈良線などで用いられている新放送と比べ案内の質は遜色なく、もしくはむしろ上等の案内をすることから強いて交換する必要がないものとみなされているのか、ことごとく現在まで残っています。


これらの放送も決して完成形ではないらしく、今に至るまで幾度となくマイナーチェンジを繰り返しておりますが、今回は昨日の収録時に確認できた変更点を数点まとめておきます。

橿原神宮前駅


みなさま大好き語尾伸ばしの真骨頂、橿原神宮前駅の放送に今まで見られなかった変化がでておりました。

両数の案内を削除

「まもなく2番線に次発、京都行き急行が6両編成でまいります。途中の停車駅は…」

今まではこのように典型的な位置に両数の案内がございましたが、この両数の案内が丸々削除されました。
(吉野方面は未確認ですがおそらく同じように削除されているでしょう)


なお、もともと橿原神宮前駅では両数の案内に加えて乗車位置の案内も最後に流していましたが、こちらは今まで通り流されています。どうやら乗車位置で案内できれば十分だろうと判断されたようです。

河内松原駅


つい2週間ちょっと前に収録し、動画投稿したばかりの駅ですが、ちょうどギリギリの収録だったようでその後すぐに変更がなされました。

「白線」の表現がついに消滅

尺土、古市、河内松原、河内天美と同時代に導入されたであろう放送で、唯一「白線」の表現が更新されず残っていた…といいますか、どう考えても更新のし忘れで残されていた河内松原駅。

19日、日曜日の段階でついに黄色い線へ言い回しが改められていたそうで。


さらに該当のパーツ流れる場所も今までは、

まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
あべの橋まで停まりません。
【危険ですから白線の内側でお待ちください。】

と放送の最後に流していましたが、更新後は

まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
【危険ですから黄色い線までお下がりください。】
次はあべの橋まで停まりません。

と、列車の概要を流した直後に流れるように変更されています。


旧型放送でこのような(南大阪線において)特殊な流し方をするのは南大阪線では高田市駅のみでしたが、今回の更新で新たに河内松原駅でも特殊な言い回しをするようになっています。

ノンストップの案内も少し変更

準急は河内松原駅を出るとあべの橋まで停まりません。

これを案内する放送も白線の表現改定に伴い変更されています。


まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
あべの橋まで停まりません。
危険ですから白線の内側でお待ちください。

今まではこのように流していましたが、更新後は


まもなく3番線にあべの橋行き準急が5両編成でまいります。
危険ですから黄色い線までお下がりください。
次はあべの橋まで停まりません。

と、わずかですが「次は」のパーツが追加されました。

南大阪線であべの橋まで停まらない旨を流す放送は尺土、古市、河内松原の3駅で流れますが、これで3駅すべてが同じ表現になっています。


以上です。

放送更新が相次ぐ中、これらの放送もいつまで残るかわかりませんので、記録はお早めに。


それでは~!


【お知らせあり】近鉄の車内放送をたくさん集めてきました

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お久しぶりです。やたてつです。

先週末の26日、始発から深夜まで乗り回し、近鉄の車内放送を集めてまいりました。


録音した電車は13本。順当に行けば13本ぶん動画にできるはず…ですが、そうはうまくいかないもので。

うち4本は雑音が多い、もしくは音質が悪い編成に当たったため没。
一先ず本編として残りの9本を順次投稿いたします。

4本は救い用もないくらいノイズだらけですが、後日録りだめの方にでも回しましょうか。


公開予定のものは以下の通りです。

普通 桜川→石切行き

ほとんど音声の上がらない早朝1本のみのレア行き先。土休日朝の1本は近鉄車での運用となっています。

普通 橿原神宮前→京都行き

録音計2時間! 途中何度も急行や特急に追い抜かれつつの収録でした。
橿原線から京都線の全駅収録できています。

普通 京都→天理行き

その逆方面で天理行きです。濡れた傘の扱いについての啓発放送が入っております。

普通 天理→平端行き

上記の折り返しです。平端着時の英語放送が切れています。

区間準急 奈良→大阪難波 尼崎行き

超ポピュラーな種別、行き先でしょう。全区間通しで収録しました。

準急 奈良→大阪難波 尼崎行き

平日朝か休日深夜帯にしか設定の無いこの電車。休日深夜の方で収録をしましたので、一部英語放送が欠けています。

急行 奈良→竹田 国際会館行き

運用を探すところから始まったこちらの電車。始発駅放送に欠けがある以外は良好で、マナー啓発放送も4点ほど流れ、なかなか運に恵まれた収録となりました。

急行 大阪難波→奈良行き

生駒山上遊園地の案内がある以外、大したものはございません…( ˘ω˘ )

快速急行 奈良→大阪難波行き

ラッシュ時限定の大阪難波行き快速急行の放送です。非常に音質の悪い編成でしたので今回は資料程度に、後日再集録する予定です。


これに加え、別日収録の橿原神宮前発京都行きを別に投稿いたします。

しばらくは近鉄の車内放送集中講義です。催眠導入を誘う放送がまた増えてしまいそうで…()


一番モチベーションの高い国際会館行き急行が一番先の投稿となり、続けて石切行き各駅停車となる見込みです。

投稿までしばらくお待ちくださいませm(_ _)m


3月も終わりに近づき、そろそろ他路線での車内自動放送も始まることでしょう。始まったら本腰を入れて集め始めないといけませんね…!


更新についての重要なお知らせ

以前より嘆いておりました、新しいPCを買う目処がようやく整いました(*´ω`*)

つきましてはPCの買い替えに伴い、動画製作環境を一通り整えるため、しばらくの間動画投稿をお休み…とまではいきませんが、間引きさせていただきます。

具体的な期間ははっきりと申し上げられませんが、少なくとも四月の初旬までかかる見込みです。

編集は今のまま変えるつもりはありませんから、どうぞご安心くださいませ。ただエンコードにかかる時間が短くなり、よりストレスなく動画製作に打ち込めるようになるだけです。


これに伴い、2年近く日夜付き添ってくれたSurfaceさんが「ようやく」大学の授業専用のPCへと戻ります。

長い間、過酷な処理お疲れ様でした。これからも大学生活の方をどうぞよろしくお願いいたします。


というわけでお知らせ付きでしばらくの投稿予定についてご案内させていただきました。

それではー!


【マナー啓発放送4本】急行 国際会館行き 車内放送

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日中毎時1本程度と、他社と直通運転をしている割には大変少ない本数しか設定されていない烏丸線との急行。

かつては毎時2本設定されていた時代もあったようですが、それも今は昔。近鉄全体で減便の傾向にあるため、多少はやむを得ないものもあるかもしれません。


さてこの国際会館行き、はたして何が厄介かと言うと、この電車も同じく京都駅に行くのです。…ただし地下鉄の京都駅に。

つまり同じ京都駅に行くとはいえ、地下鉄に直通する点から別料金が必要になって来るわけですから、駅放送でもしきりに近鉄京都に行かない旨を案内しています。…ということは車内放送も……?

というわけで今回、近鉄車での運用を狙って録音してみました。



正直、期待していたほど過剰な案内はありませんでした。元が丁寧を極めた案内ゆえ、付け足された部分が少ないように感じるだけかもしれませんが…(


「地下鉄は別料金だ」と英語で案内があってもいいものですが、唯一「地下鉄線経由」という案内があるくらいです。

You need a ticket for the subway line to take this train beyond Takeda.

こんな感じか、もしくは「必要である」を表す「need」を難しくして、個人的に大好きな「must be with」といった表現にしてみるとか…この辺りで地下鉄線には地下鉄のきっぷが必要だとも言って欲しいところです。


竹田駅手前ではそれほどあーだこーだと言うわけではなく、近鉄京都に行かないとさらっと宣言し、かつ地下鉄線は別料金だということがまとめられており、こちらは駅間の短い間に必要な情報を詰め込む、簡潔でいい放送だなーと個人的に感じました。

注目ポイント

注目すべき点としては新大宮発車後の平城宮跡の案内や、多種多様なマナー啓発案内が入っている点でしょう。

特にマナー啓発案内については車掌さん次第で流れるものですので、運に恵まれない場合には携帯電話の案内以外流れない場合もあり注意が必要です。

以下にマナー啓発放送それぞれの案内を載せておきます。なお携帯電話の啓蒙については流れる頻度も多く、以前別記事で紹介したため割愛させていただきます。

危険物の持ち込み禁止について(高の原発車後)

お客様にお願いいたします。駅や車内への危険品の持ち込みは禁止されています。不審物や不審な行為にお気づきの場合は、乗務員や駅係員までお知らせください。

Bringing dangerous articles into stations and trains is prohibited. If you notice a suspicious article or behavior, please let a crew member or station attendant know.


伊勢志摩サミット開催時期にはよく聞けたというこちらの放送も、いまではほとんど流れません。

英語での案内もしっかりと収録できた点がなかなか良かったかなーと(*´ω`*)

危険物の「物」を表す単語が、itemsではなくarticlesと若干重々しい単語になっているところ、let 人 knowで使役動詞を使っているところなどがなかなかポイント高めです。

座席のゆずり合いについて(新田辺発車後)

お客様にお願いいたします。座席はおたがい譲り合って一人でも多くかけられますよう、またお年寄りや体の不自由なお客様に座席をおゆずりくださいますよう、ご協力をお願いいたします。

Please sit close to each other so that asmany passengers as possible can be seated. And please be prepared to give up your seat to elderly and disable passengers. Thank you.
(赤字個所が動画では誤ってclosedとなっています)


日本独自の表現「ゆずりあい」をどう訳すか。こちらは「互いに詰めて座るように」と訳しています。なかなかお目が高い。…のですが、一つ問題が。

日本語では「お年寄りや身体の不自由なお客様」とおきまりの定型句が持ってこられていますが、対して英語ではelderly and disable passengers、つまり「お年を召していて、そして身体の不自由な方」とかなり限定的になってしまっています。

本来ここには「or」が入り「お年を召しているか、身体の不自由な」になるべきところが…惜しい!

優先座席の案内

お客様にお願いいたします。各車両の一番後ろに優先座席を設けています。
優先座席ではお年寄りや体の不自由な方、妊娠されている方に座席をおゆずりください。ご協力をお願いいたします。

This train has priority seats reserved for elderly and disable passengers and expected mothers at the back of each car. Thank you.


この放送のポイントはただ一つ、優先座席の位置によって放送が変わるところでしょう。前か後ろで使い分けがなせるというのは、なかなか画期的なもので。

近鉄さんらしいこだわりです(*´ω`*)


こんな感じで3点、目新しいマナー啓発を収録できたので取り上げてみました。

他にも駆け込み乗車を抑止する啓蒙、塗れた傘をたたむように指示するものや、混雑時にバッグを前に回すよう促すものなど多数ありますが、流さない乗務員さんが大半と言うのは悲しいところ…。広まってほしいところです。


さて3月も明日で終わりますが、実は本日3月30日は奈良方面で通勤種別の車内自動放送が使用開始されてから、ちょうど1年を迎える日だったりします。

大阪線、南大阪線、名古屋線ほかの車内自動放送もそろそろ始まっておかしくない時期ですが、はてさていったいいつ始まるのでしょう…非常に待ち遠しいですね。できれば「矢田」を四か国語でいち早く録りたいところです。


それでは~!


遅ばせながらご報告

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こんばんは。やたてつです。

大変遅くなりましたが、ついにPCの方を無事買い換えることができましたのでご報告させていただきます。


今までノートPC一筋だったため、ディスプレイやキーボードなども一式購入しました。

そのせいかかなり高額なお買い物に。およそ八木駅のパタパタ(7万円程度)3つ分のお買い物です。

どうせ買うなら…と奮発したのはいいものの、思いっきりやりすぎた結果、新学期の定期券で財布が悲しい音をあげています。

わずかながらに残っていた貯金も全部ぶっとびました。いやはや恐ろしいもので…。


ただおかげさまで、動作もスムーズになり動画製作も非常にはかどっています。

今まで20分の動画をエンコードするのに14時間はかかっていましたが、新しいPCではなんと4時間程度。寝て起きたらもう終わっているという短さ。

しかもエンコードしながらでも処理落ちすることはなく、別の動画の編集すらもできるというから驚きです。

今回は本当にいい買い物をしました…(*´ω`*)


先日投稿しました石切行き各駅停車から新PCでの編集となっています。

ある程度そろえるソフト類もそろえ、データもコピーし終わりましたので、今後も今まで通りの編集、投稿活動を続けてまいります。

どうぞこれからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m


それでは~!


堺筋線、準急河原町行き

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今回は大阪市営地下鉄に乗り入れる電車で唯一通過運転を行う定期列車、堺筋線の京都河原町行き準急の車内放送をご紹介いたします。




地下鉄内で通過運転を行わないためなのか、車内放送で停車駅を読み上げるのは天下茶屋停車中と天神橋筋六丁目到着時のみ。
うち全体の停車駅を流すのは天下茶屋停車中のみです。かなり消極的なご様子で…( ˘ω˘ )

さらにご自慢の英語放送を活かすことは一切なく、駅、車内放送共に種別すらも読み上げません。

もう少し日本語が母国語でない方々にも優しくなってほしいところ…。


それ以外の放送は他の行き先とほぼ同じです。

駅間では広告放送があり、余裕がある場合はマナー啓発放送が流れ…放送が鳴りやまない、いつも通りの大阪市営地下鉄の日常が見られます。


なのでご紹介する内容もないといえばない…のですが、このままではこの記事が投稿したお知らせだけになってしまうため、唯一少し特殊になっている天神橋筋六丁目駅接近時の放送だけ抜き出して具体的にご紹介いたしましょう。


次は 天神橋筋六丁目、天神橋筋六丁目。谷町線は乗り換えです。出口は右側に変わります。

(広告放送)

本日は大阪市営地下鉄をご利用いただきまして、ありがとうございました。
天神橋筋六丁目、天神橋筋六丁目。谷町線は乗り換えです。
この電車は準急河原町行きです。天神橋筋六丁目を出ますと、次の停車駅は淡路です。
右側の扉が開きます。ご注意ください。

Tenjimbashisuji 6-chome station, station number K-11.
Please change here for the Tanimachi Line.
This train is bound for Kawaramachi.
Thank you for taking the subway.


この区間だけ放送が少し早口に感じる方も多いかもしれませんが、実際にこの区間では通常と比べ約1.2倍速程度になっています。

堺筋本町ー扇町ー天六間はそれぞれ駅間が1km未満で非常に短くなっており、案内に十分な時間をとても確保できません。

この間に次駅案内、広告放送、そしてこの駅から先が大阪市営地下鉄の路線ではないことを流す必要があるため、放送は必然的に早口に。

特に天六どまりの場合はさらに速度が上がります…笑


またこの準急は天神橋筋六丁目駅から先では急行運転を実施します。
となりの柴島は通過しますので、停車駅を案内する放送が装備されています。

ただし英語放送では"This train is bound for Kawaramachi."、「この電車は河原町行きです」としか流れません。

全路線の車内放送で共通してThis train / is bound forという区切れがあるということは、ここが編集点になっているものと思われますが、せめてThis train / is the Semi-Express / bound for ...と続けれないものでしょうか。

ちなみに現行ダイヤでは、大阪市営地下鉄で唯一次の停車駅を案内する放送がこれだったり。かなり貴重な例です。


なお英語放送が最後に回るのは別会社との乗り入れ駅(長田や江坂など)では通常の仕様です。ほかに終着駅到着時にも英語放送が最後に回ります。


以上、堺筋線 準急河原町行きの車内放送でした。

それでは~!

堺筋線、直通特急の駅放送

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もはや春秋行楽シーズンの名物となった嵐山行き直通特急の季節が今年もやってまいりました!

阪急各方面から集う直通特急の数々、今回は堺筋線にて直通特急「ほづ」の駅放送を収集し、まとめてみました。

まずは動画をご覧ください!



天下茶屋行きを一本、嵐山行きは男女声で二本収集しており、そのあとに送り込みの回送車とおまけを入れています。

「通過」は未収録です。申し訳ありません。

詳しい解説は動画内に記載しましたのでそちらをお読みくださいませ(*´ω`*)

なお男声での嵐山行きは、音声をStation Furooke様の以下の動画よりお借りしています。この場を借りてお礼申し上げます。



後にも先にも滅多にない地下鉄線内通過の運転とあり、毎年設定されているにも関わらず多くの鉄道ファンの姿を見かけました。

駅放送も(後から追加された感が否めませんが)「直通特急」には対応しており、また準急と同様に停車駅も読み上げられます。3年ほど前に駅名改称された「松尾大社」駅についても対応済みです。


はたして天下茶屋行きの場合は停車駅が読み上げられるのか、そして次の停車駅が終点天下茶屋となる日本橋駅ではどうなるのか。

非常に気になるところですが、別に「次は天下茶屋まで停まりません」などといった特別な案内パーツが用意されているわけではなく、「停車駅は天下茶屋です」といういかにも“パーツがなかったので無理やり対応させました”と言わんばかりの案内様式となっていました。

またこちらも動画内でご紹介していますが、嵐山線の有効長が最大6両までとなるため、この直通特急は堺筋線内も通常より短い6両編成で運転されます。

このため大阪市営地下鉄で唯一両数の案内を流す運転になっているところも注目です!


なお臨時ながら、仮にも唯一通過駅がある設定ですが、英語で通過駅や種別そのほか一切の案内は流しません。行き先だけです。

漂う違和感

堺筋線の放送は確かにこの直通特急に対応していますが、その肝心な「直通特急」の部分にのみ漂う違和感に引っかかった方も多いはず。

女声はまだマシですが、男声の方は特に「直通 / 特急」と無理やり繋がれたような猛烈な違和感が否めず、また声色もまったく異なります。

…というよりかは、この部分だけどうにも京阪電車の駅放送の中の人が担当しているように思えるのです。
というわけで「おまけ」パートにて、実際に京阪電車の駅放送に組み込んでみたパターンを入れてみました。…いかがでしょう、同じ人が吹き込んだように聴こえませんか…?


実は大阪市営地下鉄がこのように別の声を無理やり繋ぐのはこれが初めてではなく、偶然か必然かわかりませんが、堺筋線の旧放送でも前科がありまして。

その際は担当されていた方が亡くなったためでしたが、今回は…まだご存命のはずですし、さてなぜ別の方を採用したのやら…。

変な表示

これはこの列車のみに限った話ではないのですが、この電車では“ある表示”が短すぎるために、あってはならない日本語のミスが生じています。

それがこちら。


イメージ 2

停車駅は天下茶屋に停車します。

…文のままにとると主語が「停車駅」ともとれないかなり難解なスクロール文章。日本語を母語としない方の大半が誤読するでしょう。

実はこれ、日本語的に矛盾を抱えながらもスクロールの文章が長い場合に有効な手段で、私も結構好きな流し方なんですよ。
次の画像をご覧ください。

イメージ 3

イメージ 4

再現表示は こちら からお借りしました


このように停車駅が長い場合には、途中までしか見ずとも逆に途中から見ても、きちんと意味がつながる文章になります。

本来この表示は準急か、臨時だとしても阪急線に乗り入れる電車でしか流れないため、いずれも多少文の長さがあると見込まれて正式採用されたのでしょうが…このような亜種もある場合の対応もしてほしかったように思います。

「天下茶屋」だけのパーツがあるところをみると、微塵も考えが浮かばなかったわけではないでしょうし…。


以上、堺筋線の直通特急の放送についてまとめました。

それでは~!

関西一マナーに口うるさい?! 大阪市営地下鉄のマナー啓発事情

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ピーンポーン♪
ご乗車ありがとうございます。駅や車内での禁煙にご協力をお願いします。


大阪に来たら一度は聞くあの放送。そう、大阪市営地下鉄の駅構内放送です。

接近メロディや発車メロディも話題ですが、電車接近前と到着後に流れるマナー啓発も名物の一つ。

駅構内を適度な騒々しさに保つのに、非常に重要な役割を果たしています。


というわけで今回ご紹介しますのは、大阪市営地下鉄のマナー啓発放送事情。
大阪市営地下鉄は関西でも指折りのマナーにうるさい会社なのです。

駅構内放送も先ほどご紹介した通り大変こと細かく流しますが、個人的に注目してほしい車内放送の方を今回はご紹介いたします。

まずはいったいどれくらいマナーにうるさいのか、次をご覧ください。

天王寺発 新大阪行きの場合


(1)動物園前発車後:携帯電話に関する案内
車内では携帯電話はマナーモードに設定のうえ、通話はご遠慮ください。
また優先座席付近では混雑時には電源をお切りください。
皆様のご協力をお願いいたします。

(2)大国町発車後:女性専用車に関する案内
御堂筋線では平日ダイヤの終日、女性専用車両を設けております。ご理解とご協力をいただきありがとうございます。

(3)心斎橋発車後:一声マナーアップ
交通局ではお体の不自由なお客様へ積極的にお声がけを行っております。
お客様もお困りの方を見かけた場合は、お声がけをお願いいたします。

(4)心斎橋発車後(上記に続き):ながら歩きに関する啓蒙
お客様にお願いします。歩きながらの位置情報サービスを利用したスマートフォンゲームなどは大変危険です。おやめください。

(5)淀屋橋発車後:痴漢に関する啓蒙
交通局では迷惑行為や犯罪の防止に取り組んでいます。
「痴漢は犯罪です」
被害にあわれた方、見かけられた方は係員までお申し出ください。

(6)淀屋橋発車後(上記に続き):開扉時の注意喚起
お客様にお願いします。開く扉に手やカバンが引き込まれるトラブルが多発しております。
扉付近のお客様は開く扉にご注意ください。

(7)梅田発車後:新大阪駅の駅改良工事について
お客様にお知らせします。新大阪駅B階段はエスカレーター設置工事のため、通路がたいへん狭くなっております。
ご不便をおかけいたしますが、C階段のご利用をお願いいたします。

(8)中津発車後:携帯電話に関する案内(再度)
車内では携帯電話はマナーモードに設定のうえ、通話はご遠慮ください。
また優先座席付近では混雑時には電源をお切りください。
皆様のご協力をお願いいたします。

(9)中津発車後(上記に続き):春の交通安全運動について
みなさん、ただいま全国一斉に春の交通安全運動が行われております。
お互いに交通ルールを守り、交通事故防止に努めましょう。


あまりに種類が多くないですかと。

天王寺から新大阪まで、わずか10駅の間になんと8種類ものマナー啓発を挟んできます。

回数でいえば9回。駅間が長いところを狙って2回流すなどの重複も見られますが、平均すればおよそ1駅に1回です。
(※ちなみに西中島南方→新大阪間は駅間が非常に短いため、流そうにも流せません)

「大阪市営地下鉄ではひっきりなしに車内放送が流れる」という声を聴くことがありますが、実際にはこれに加えて広告まで入りますから、確かに止まることなく流れているも同然です。


この放送を担当されている秀平さんが「特に力を込めて強調している」ことで人気(?)の「痴漢は犯罪です」のフレーズも、御堂筋線で最も混雑する区間と言われる梅田ー淀屋橋間で流されています。


またこれらの放送は他路線でも同様に聞くことができます。

今度は堺筋線のものを聞いてみましょう。

堺筋線 天下茶屋発 準急河原町行きの場合


(1)天下茶屋発車後:座席のゆずりあいについて
お客様にお願いします。座席はできるだけ譲り合っておかけください。
なお優先座席は、お年寄りや体の不自由なお客様などにお譲りくださいますよう、ご協力をお願いします。

(2)天下茶屋発車後(上記に続き):春の交通安全運動について
みなさん、ただいま全国一斉に春の交通安全運動が行われております。
お互いに交通ルールを守り、交通事故防止に努めましょう。

(3)恵美須町発車後:ながら歩きに関する啓蒙
お客様にお願いします。歩きながらの位置情報サービスを利用したスマートフォンゲームなどは大変危険です。おやめください。

(4)日本橋発車後:迷惑行為について
お客様にお願いします。車内や駅構内で迷惑行為を受けられたり、見かけられた方は、乗務員または駅係員までお知らせください。

(5)長堀橋発車後:急停車することがあります
お客様にお願いします。やむを得ず急停車することがありますので、つり革、手すりなどをお持ちください。

(6)長堀橋発車後(上記に続いて):携帯電話に関する案内
車内では携帯電話はマナーモードに設定のうえ、通話はご遠慮ください。
また優先座席付近では混雑時には電源をお切りください。
皆様のご協力をお願いいたします。

(7)北浜発車後:不審物について
お客様にお願いいたします。車内および駅構内で不審物を発見された場合は、触らず直ちに乗務員、または駅係員にお知らせください。

(8)南森町発車後:一声マナーアップ
交通局ではお体の不自由なお客様へ積極的にお声がけを行っております。
お客様もお困りの方を見かけた場合は、お声がけをお願いいたします。


合計8回、被りはないため8種類でございます。

最初からクライマックスで、天下茶屋発車後にさっそく2種類放り込んできます。なかなか気合の入れ方がわかりやすい路線でいらっしゃいますね。
(なお日中は閑散としていますが、朝夕のラッシュ時にはこの区間は本当に混雑します)

なお5番と6番については、読み上げる速さが同じというところから1パーツになっているものかと思いましたが、御堂筋線で見る限り6番の方だけでも使用できるようですので別パーツとみなしました。


このように非常に騒々しい大阪市営地下鉄の車内放送。

広告あり、マナー啓発あり、さらにPitapaなどの広告放送もあり…で、たまにいらっしゃる「車内は放送も控えて静かにすべき」派の方々にはまったく合わない風土を保っています。

ただあくまでこちらは都市地下鉄。もともと車内は出入りが激しく騒々しいものと相場は決まっています。
もともと騒々しいなら放送を多くしても誰も気にしないだろう…という論調なのでしょうか…笑


そして大阪市営地下鉄といえば、18年度を目途に民営化も決定しました。

当然ながら「市営地下鉄」なんて読み上げている放送はもとより、「交通局では」などの放送も変更が必要になってきます。

これらの放送が変えられるだけで現在の形が続くのか、それとも全く新しい放送が入るのか…今後の動向に目が離せませんね!


それでは~!

近鉄南大阪線、自動放送始動

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昨年度末には入る予定とされていた南大阪線、大阪線、名古屋線方面でのタブレット端末を用いた車内自動放送ですが、昨日21日よりついに使用開始となりました!




実はつい先日、奈良線や京都線など先行導入されていた線区向けのタブレットではROM更新が行われたばかりでした。

今回のROM更新では大幅に仕様が変更されていまして、ホームが固定の駅では開扉方向の選択簡略化がなされていたり、新歌舞伎座、シェラトン都ホテル、Time's Place西大寺など著名商業施設案内の追加などさまざまな改良がなされており、それを待っての導入だったため1か月以上も遅れたものと思われます。


さてわたくし。

21日の朝にROM更新後の放送を録るためにたまたま始発で家を出ていましたが、乗った電車でこの自動放送が流れたため、急遽折り返しの吉野行きに的を絞り、初日始発にして大阪阿部野橋から吉野まで収録してまいりました。


新しい車内放送は肉声放送からさまざまな案内を継いでおり、たとえば

・河内天美では「阪南大学前」の副駅名が流れる

・河内松原では下り準急に限り「恵我ノ荘、高鷲へお越しのお客様」向け専用の案内が流れる

・藤井寺では「四天王寺大学」への最寄り案内が、確認できただけでも英語付き(おそらく四ヶ国語用意されている)で流れる

・吉野口ではICカートでJR線に乗り換えられない旨も英語付きで案内される


など至れり尽くせりの超豪華仕様。

特に河内松原で下り準急でのみ流れる途中通過駅の案内は前例がなく、近鉄のタブレット放送始まって以来初めてのものになります。


またこれで「矢田」もようやく多言語案内で放送が流されるようになりました。我らが心のふるさと「矢田」ですよ。

待望の「This is Yata.」の案内ももちろん収録いたしましたとも。しかと噛み締めて録音させていただきました( ˘ω˘ )


少し気になった点を少々。

奈良線では枚岡(ちなみにこちらもROM更新と同時に「おかしい」と話題だった発音が改善されています)などで流れる「電車とホームの間が広く開いています〜」という放送。

もともと曲がりくねっている路線ですので、河堀口や高見ノ里、古市などカーブの途中にあり、比較的隙間の大きい駅が割とあるのですが、なぜかほとんど流れません。

全区間通しで収録した結果、薬水と大和上市くらいしか流れませんでした。

なんとかもうちょっと流れる駅を増やせないものでしょうか…切にとまではいきませんが、少しだけお願いさせていただきます…m(_ _)m


何はともあれ、タブレット式の放送の強みは容易に内容を変えられること。今回のROM更新で大まかな問題点は一通り改善できたようにも見えますが、今後のアップデートでどのように変化するのかは見ものですね!

それでは~!


大阪難波止まりの電車の放送で感じたことをつらつらと

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近鉄さんが一念発起しておよそ1年、ついに満を持して今月全路線に整備された車内自動放送。

「あ、今日は戸閉予告を英語まで流す人だ」とか、「この車掌さん日本語しか流さない人…」だったりとか。
一喜一憂しつつ、毎朝の通学が非常に楽しくなりました。もうこの辺りから頭のねじがぶっ飛んでいるのは自明だと思いますので、細かいところは省きまして。


この車内放送、割と随所に誤りが存在するんです。

以前別の記事でご紹介した"elderly and disable passengers"などがその一端で、英語に詳しくなくても引っかかるところはところどころ存在するのですが。

今回はその中でも特に異彩を放つ例をご紹介します。
タイトルで分かる通り、大阪難波行きの大阪難波到着時の放送です。

でも本題を始める前にまずはこの件から。

そもそも聞いたことがない?!

この声が大多数を占めるはずです。それもそのはず。

さすが都会ということもあって、ホームの端に立てば隣の駅に停まっている電車が目視できるほど、日本橋と大阪難波は非常に隣接しています。

距離にすると、その間たったの0.8km。
同一構内扱いの大和八木ー八木西口を除けば、指折りの短距離を誇ります。

そのわずかな間に
・この電車は次までで
・乗り換え路線も複数案内し
・開扉方向も流す必要がある
ことから、ROM更新で短くなった今でも英語付きではめったに流されることのない、非常に悩ましい区間となっています。


今回は運よく収録できましたので、そちらの方を文章でお読みいただきたいと思います。



ご乗車ありがとうございました。まもなく 大阪難波、難波です。この電車はこの駅までです。地下鉄線、南海電車と、尼崎、神戸三宮方面はお乗り換えです。
お忘れ物の無いようご注意ください。左側の扉が開きます。ご注意ください。近鉄をご利用いただきありがとうございました。

Thank you for taking the Kintetsu Railway. We will soon make a stop at Osaka-Namba, station number A-1. This is the final stop for this train.
Please change here for the subway and Nankai lines, Amagasaki and Kobe-Sannomiya.
The doors on the left side will open. Please be careful. Thank you for taking the Kintetsu Railway.



…これを聞いた瞬間、耳に違和感の塊を覚えたのですが、どうでしょう。
共感してくださる方はいらっしゃいますでしょうか。

まず最初に違和感を感じたところがこちら。

Thank you forはそんなにいらない

困ったことにこちらの放送は、日本語で言った内容は日本語と同じ語順で再度英語放送に、内容を一切省くことなく詰め込むのがルールらしく。

日本語放送でいうところの「ご乗車ありがとうございました」と「近鉄をご利用いただきありがとうございました」にあたる部分がどちらも"Thank you for taking the Kintetsu Railway."に変えられており、サンドウィッチする状態になってしまっています。

放送を長くしてまで感謝して、その代償で長すぎて流せないのなら…せめて1回流せば十分なのではないでしょうか。

We will soon make "a stop"

自明の通り、この電車は大阪難波で確かに「停車」を設けますが、その停車は単なる停車ではなく、後から補われているように"This is the final stop for this train."、つまるところ最後の停車、終着駅なわけです。

ならばここでは本来、京都駅や大阪阿部野橋駅などで用いられているように"We will soon arrive at the final stop Osaka-Namba."(まもなく終着、大阪難波に到着いたします)などが入るべきのはず。

しかし途中駅で「まもなく」と流すのと、まったく同じものを採用しちゃってます。
もう少しこだわってほしかったところ…。


…ちなみにこれは大阪難波のみならず、途中駅止まりとなる電車で「まもなく」しか流れない場合は必ずこれが流れます。
近鉄特急の橿原神宮前到着時の放送もこのパターンでした。

終点ではないと区別したいのはわかりますが、今のままでしたら2文目を聞くまで終着駅だと明言されない状態ですので、できれば改善が欲しいところ( ・ω・)

意味は分かるけど…?

最大のポイントがここ。乗り換え案内の列挙の仕方です。

Please change here for the subway and Nankai lines, Amagasaki and Kobe-Sannomiya.

…(;´・ω・)

やりたいことはわかるんです。文章に起こしたら考える時間もありますし。
ただ放送でこれはなかなか不適当ではないのかなと。

それならば聞き覚えのあるパーツ"trains to"を使って

Please change here for the subway lines, the Nankai lines, and trains to Amagasaki and Kobe-Sannomiya.

等にした方がいいのではないかと感じました。

「地下鉄各線、南海各線と、尼崎、神戸三宮行きの電車はお乗り換えください」
…どうでしょう、こちらの方が伝わりやすいのではないでしょうか。


大阪難波行きの放送を編集していて非常に引っかかった要素でしたので、特に細かく取り上げさせていただきました。

ここまでこと細かく案内する放送も関西では例がなく、なんでしたら近鉄さんが今後台頭する分野となるでしょう。

ぜひともやっつけ仕事で終わらせることなく、隅々までこだわって編集していただきたいものです。


それでは~!

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